脊柱管狭窄症で薬・電気治療をしても良くならない人へ|腰・股関節・歩き方で見直す5つのポイント

脊柱管狭窄症で「いろいろ試したのに良くならない」と感じていませんか?
あなたは、こんなお悩みはありませんか?
- 少し歩くと、お尻や足がしびれて休みたくなる
- 座ると楽になるのに、また歩くと症状が出てくる
- 病院で脊柱管狭窄症と言われ、薬を飲んでいる
- 電気治療を続けているけれど歩ける距離が変わらない
- 整体にも通ったが、思ったほど変化を感じなかった
- 年齢のせいだから仕方ないと言われた
- このまま歩けなくなるのではないかと不安
倉先生こんにちは。
名古屋市緑区の幹整体院、足と歩き方を中心に身体をみている倉幹男です。
脊柱管狭窄症の方から、特によく聞く言葉があります。
「病院にも行った。薬も飲んだ。整体にも行った。それでも歩くと足がしびれます」
もちろん、薬や電気治療、整体が悪いという話ではありません。
大切なのは、現在の身体で何が歩行を邪魔しているのかを改めて確認することです。
脊柱管狭窄症は腰だけを見ればよいとは限りません。
腰の動き、股関節、足首、足裏、重心、靴、そして実際の歩き方まで確認することで、見えてくる問題があります。
この記事で分かること
- 脊柱管狭窄症とはどのような状態なのか
- 間欠性跛行とは何なのか
- 薬や電気治療だけでは変わりにくいケースで確認したいこと
- 腰・股関節・足の動きと歩行の関係
- 整体を受ける前に知っておきたい医療機関への受診目安
- 自宅でできる簡単なチェックとホームケア
そもそも脊柱管狭窄症とは?
脊柱管とは、背骨の中にある神経が通るトンネルのような場所です。
加齢による骨や椎間板、靱帯などの変化によって脊柱管が狭くなり、神経に影響して症状が出ることがあります。
その代表的なものが「腰部脊柱管狭窄症」です。
よくみられる症状として、次のようなものがあります。
お尻から足にかけての痛み
足のしびれ
足に力が入りにくい
立っていると症状が強くなる
長く歩けない
特徴的なのが「間欠性跛行」です
脊柱管狭窄症でよく聞かれるのが、間欠性跛行(かんけつせいはこう)です。
簡単にいうと、
歩いていると足が痛くなったりしびれたりして歩けなくなる。
でも座ったり、しゃがんだりすると楽になり、再び歩ける。
という状態です。
「スーパーまで以前は歩けたのに、途中で休まないと行けない」
「旅行へ行きたいけれど、長く歩くのが怖い」
このような相談を受けることがあります。
薬や電気治療をしても変わらないのはなぜ?
ここは非常に大切です。
「薬が効かないから悪い治療だった」という意味ではありません。
症状の程度や原因、神経への影響、身体機能は一人ひとり違います。
そのため、同じ「脊柱管狭窄症」という診断名でも、必要な対処は同じとは限りません。
画像だけではなく「今どう動けるか」も重要
私が臨床で特に確認しているのが、身体の可動域です。
可動域とは、関節をどの程度動かせるかという意味です。
例えば、
- 腰がほとんど丸まらない
- 腰だけで身体を動かしている
- 股関節が十分に動かない
- 足首が硬い
- 身体をひねる動きが少ない
こうした状態があると、歩くときに一部分へ負担が集中しやすくなります。
脊柱管そのものの狭さだけではなく、残っている身体の機能をどれだけ使える状態にするかも大切だと私は考えています。
「ソフトな整体なら良い」「強い整体なら良い」ではありません
当院には以前、80代の男性が来院されました。
病院で腰部脊柱管狭窄症と診断され、歩くと足がしびれる間欠性跛行がありました。
病院では薬や電気治療を受け、その後、紹介されたソフトな整体にも通われたそうです。
しかし、ご本人としては歩きやしびれに十分な変化を感じられなかったとのことでした。
そこで当院では、単に腰を揉んだり、痛い部分だけを施術したりするのではなく、身体全体を確認しました。
- 腰椎周囲の動き
- 骨盤の動き
- 股関節の可動域
- 足首の硬さ
- 足裏の接地
- 足指の使い方
- 立ったときの重心
- 実際の歩き方
大切なのは、施術が「強いか弱いか」ではありません。
その方に不足している動きを正しく評価しているかです。
無理に関節を動かせばよいわけでもありません。
年齢や骨の状態、既往歴などを考え、安全な範囲で動きを引き出していく必要があります。
脊柱管狭窄症は「腰だけ」を見ない
ここが幹整体院で特に大切にしているところです。
腰に症状があるからといって、腰だけに問題があるとは限りません。
股関節が硬いと腰が頑張りすぎる
歩くときには、股関節が前後へ動きます。
ところが股関節が硬くなると、本来股関節で行いたい動きを腰で補いやすくなります。
そのため私は、脊柱管狭窄症の方でも股関節の動きを必ず確認します。
足首が硬いと歩き方も変わる
歩行では、足首も重要です。
足首が硬ければ、身体が前へ進む動きがスムーズに行えません。
すると膝や股関節、腰など別の場所で動きを補うことがあります。
足裏と足指は身体を支える土台
足裏は、立っている間ずっと地面と接しています。
そして歩くたびに、地面からさまざまな情報を受け取っています。
足指がほとんど使えていなかったり、足裏の一部分だけに体重が偏ったりすると、立ち方や歩き方にも影響します。
だからこそ、腰の症状であっても私は足から身体を見ることを大切にしています。
靴底を見ると歩き方のクセが分かることがあります
ご自宅で一度、普段履いている靴の裏を確認してください。
- 左右で減り方が大きく違う
- かかとの内側だけ極端に減っている
- 靴の外側ばかり減る
- 靴そのものが外側や内側へ傾いている
- 同じ場所だけいつも穴が開く
これだけで病気を判断することはできません。
しかし、身体の使い方や歩行のクセを考えるヒントになります。
インソールも「入れれば良い」ではありません
倉先生脊柱管狭窄症の方から、
「インソールを入れた方がいいですか?」
と聞かれることがあります。
インソールは、足裏への圧力や足の安定性を補助する目的で使われることがあります。
ただし、どんなインソールでも良いわけではありません。
足の形、靴、重心、歩き方を確認したうえで選ぶことが大切です。
こんな方は身体の動きを一度確認してみてください
簡単なチェックです。
いくつ当てはまりますか?
- 歩くと足がしびれて休みたくなる
- 座ると症状が楽になる
- 以前より歩ける距離が短くなった
- 腰が昔から硬い
- 前屈や身体をひねる動きが苦手
- 股関節が硬く、靴下を履きにくい
- 足首が硬い
- 足指がほとんど動かない
- 靴底の左右差が大きい
- 立っていると片側へ体重をかけてしまう
- 歩幅が以前より小さくなった
複数当てはまる場合は、腰だけでなく身体全体の動きを確認する価値があります。
脊柱管狭窄症で大切なのは「早めに適切な評価を受けること」
足がしびれるからといって、すべてが脊柱管狭窄症とは限りません。
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎すべり症などの整形外科疾患のほか、別の病気が関係する場合もあります。
そのため、症状が続いている場合は自己判断だけで済ませず、まず医療機関で評価を受けることが重要です。
特に早めに医療機関へ相談してほしい症状
- 足に明らかに力が入りにくくなってきた
- 歩行障害が急に強くなった
- 足の麻痺が進んでいる
- 尿や便を出しにくい、漏れてしまうなどの変化がある
- 安静にしていても強い痛みが続く
このような場合は、整体だけで様子を見るべきではありません。
整形外科、特に脊椎を専門とする医療機関への相談を優先してください。
脊柱管狭窄症の保存療法では何をする?
症状や重症度によって異なりますが、
手術を行わずに経過をみる保存療法には、
薬物療法
リハビリ
運動療法
日常生活指導
などがあります。
運動療法では、単に腰をストレッチするだけではありません。
その人に合わせて、
- 身体の柔軟性
- 体幹や下肢の筋力
- 股関節の動き
- 持久力
- 歩行能力
などを考えていくことが重要です。
手術を検討することもあります
「絶対に手術をしたくない」という方も少なくありません。
お気持ちは分かりますが、手術を避けること自体を目的にしてはいけません。
筋力低下や麻痺、著しい歩行障害、排尿・排便に関する障害などがみられる場合は、医師が手術を検討することがあります。
整体院が手術の必要性を判断するものではありません。
保存療法を続けるのか、専門医へ相談するのか。
状態に合わせて選択することが大切です。
整体院を選ぶなら、ここを確認してください
医療機関で必要な検査を受けたうえで、
身体機能や歩き方について整体や運動指導を利用する場合は、次の点を確認してみてください。
- 脊柱管狭窄症の方をみた経験があるか
- 腰だけでなく股関節や足首まで確認するか
- 実際の歩き方を確認してくれるか
- 足裏や重心まで評価するか
- 靴についてアドバイスしてくれるか
- 自宅で行う運動まで指導してくれるか
- 医療機関へ紹介すべき状態を理解しているか
- 施術者の資格や経歴が明示されているか
「ゴッドハンドだから」「〇〇式だから」という名前だけで判断しない方がよいでしょう。
大切なのは、あなたの現在の身体をきちんと評価してくれるかどうかです。
今日からできる3つのホームケア
1.まず「歩ける時間」を把握する
何分歩くと症状が出るかを確認してください。
例えば、
- 5分でしびれる
- 座って2分休むと回復する
- 再び5分程度歩ける
という具合です。
感覚だけではなく記録することで、良くなっているのか悪くなっているのか判断しやすくなります。
2.無理のない範囲で股関節を動かす
椅子に座り、片方の膝を軽く胸方向へ引き寄せます。
痛みやしびれが強くならない範囲で行ってください。
股関節が動きやすくなると、歩く際に腰だけへ動きを集中させにくくなります。
3.足指をグーパーする
椅子に座り、足指を大きく開く、握るを繰り返します。
10回程度から始めましょう。
足指を動かすことは、足裏からの感覚入力を促し、立位や歩行で足を使う練習になります。
ただし、運動によってしびれや痛みが明らかに強くなる場合は中止してください。
専門家として20年以上身体をみて感じること
私は名古屋市緑区で20年以上、年間延べ1万人以上の身体をみてきました。
その中で感じるのは、「診断名だけを見ていても分からないことがある」ということです。
同じ脊柱管狭窄症でも、股関節が硬い人、足首が硬い人、足指が使えていない人、極端に歩幅が小さい人など身体の状態はさまざまです。
だから私は、痛い腰だけを見るのではなく、足元から立ち方、重心、歩き方まで確認することを大切にしています。
よくある質問
Q1.脊柱管狭窄症は整体で治りますか?
脊柱管そのものの狭窄を整体によって元通りにできるとは言えません。
一方で、身体の柔軟性や筋力、股関節・足の使い方、歩行などを整えることで、痛みや歩行機能などの改善を目指せるケースはあります。
Q2.脊柱管狭窄症は歩いた方がいいですか?
一律に「たくさん歩けばよい」とは言えません。
症状が強くなるまで無理に歩き続けるのではなく、その方の状態に合わせた運動量を考える必要があります。
Q3.前かがみになると楽なのはなぜですか?
腰部脊柱管狭窄症では、身体を前に曲げると症状が軽くなる方がいます。
そのため、歩くとつらいのに、自転車では比較的楽というケースもあります。
Q4.足のしびれがあれば脊柱管狭窄症ですか?
いいえ。
足のしびれにはさまざまな原因があります。
自己判断せず、症状が続く場合は医療機関で評価を受けることをおすすめします。
Q5.80代でも身体は変わりますか?
年齢だけで「もう何もできない」と決める必要はありません。
ただし、若い方と同じ運動や施術を行えばよいわけでもありません。
現在の筋力、関節の状態、基礎疾患などを考慮しながら、安全に身体機能の維持・改善を目指すことが大切です。
まとめ|「年齢のせい」で終わらせず、今使える身体を守る
脊柱管狭窄症では、歩くと足が痛む、しびれる、休まなければ歩けないといった症状が現れることがあります。
薬や電気治療で十分な変化がないからといって、すぐに「もう治らない」と決める必要はありません。
一方で、整体だけで何とかしようとするのもおすすめできません。
まず必要なのは、現在の神経の状態を医療機関で評価してもらうこと。
そのうえで、
- 腰の動き
- 股関節
- 足首
- 足裏
- 足指
- 重心
- 靴
- 歩き方
まで含めて身体全体を見直していくことが大切です。
目標は診断名を消すことではありません。
「自分の足で行きたいところへ行ける身体を、できるだけ長く維持すること」です。
今日歩ける力を、5年後、10年後にも残していく。
そのために、今できることから始めてみてください。
詳細の動画はこちら ↓
名古屋市緑区で脊柱管狭窄症・歩行のお悩みがある方へ
幹整体院では、痛いところだけを見るのではなく、身体全体のバランスを確認しています。
特に、
- 脊柱管狭窄症と言われてから歩く距離が短くなった
- 治療を続けても歩きにくさが残っている
- 股関節や腰が非常に硬い
- 歩き方が以前と変わってきた
- 靴底が極端にすり減る
- 将来歩けなくなることが不安
このような方は、一度身体全体の動きや歩行を確認してみるのも一つです。
必要に応じて医療機関での診察を優先しながら、今ある身体の機能をできるだけ生かせる方法を一緒に考えていきます。
人生最後の日まで、自分の足で歩ける身体づくり。
それが私たちが大切にしている考えです。


















