2種類あるテニス肘。しかも、原因は肘ではないんです。

こんにちは、緑区の幹整体院の西尾です。
リオオリンピック真っ最中、今大会、日本人選手の活躍が目立っていますね。
テニスの錦織圭選手は、格上のナダル選手を破って、銅メダルを獲得しましたね。
そこで今日は、「テニス肘」についてです。
実は、テニス肘は2つあるんです。
テニス肘って何?
当院にも「テニス肘」で通われている患者さんが何名もみえます。
「テニス肘」といっても、テニスをしている方に限ったことではありません。
一般的なテニス肘は、上腕骨外側上顆炎と言われる手首から肘にかけての筋肉の炎症です。テニスのバックハンドストロークテニスで痛める方が多い症状なので「テニス肘」という名前がついています。

バックハンドストローク?
テニスにはフォアハンドもあったと思うんですが?

そうなんです。
バックハンドがあれば、フォアハンドでの痛みもあります。
正式には、痛めた位置で名称が違うんです。
それが、上腕骨内側上顆炎といいます。
こちらは、テニスのフォアハンド、ゴルフで痛める可能性が高いので、ゴルフ肘と言われます。
実は、テニスで痛める肘に痛みを全部テニス肘という人もいれば、内と外で、ゴルフ肘、テニス肘と分けて使う人もいます。
テニスとして痛める肘のケガは「上顆炎」というケガです。
さらに、外側、内側の2種類あるんです。
でも、痛めやすいのは、外側の上腕骨外側上顆炎です。
これは、改善するには、とても大事なことです。
あなたのテニス肘の痛みは、外側?内側?どちらでしょう?
上腕骨外側上顆炎

今回は、テニス肘して、手一般的な外側上顆炎をピックアップして解説です。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は、テニス初心者や筋力の弱い女性がなりやすいと言われています。
- ものをつかんで持ち上げる動作
- タオルをしぼる動作、
- ドアノブを回す動作
これらの動作で肘の外側から前腕にかけて痛み、しびれ、だるさが現れる障害です。
これらは、比較的普段、あまり力を入れて動作することがない筋肉です。
ここにボールを打ち返す負荷が手首にかかると、上顆筋に負担がかかり、筋肉の
ひどい方は箸を持つのも困難な方もみえます。
- ものを持つことが多い
- 子ども(赤ちゃん)を抱っこすることが多い
- テニスをよくする
- パソコンをよく使う
- スマホ依存症である
上記の動作などで肘の外側の筋肉に負担がかかることが原因だと考えられます。
どうやったら治るの?
肘への負担から、炎症が起きている患部に対してはまず安静が第一です。
できる限り負担がかからないように工夫したり、テニスのプレーを中止したりすることも大切です。
今月、私が診させていただいている患者さんで同じような症状の方が2名みえます。
- 患部の安静がしっかりできている方
(テニスをやめて治療) - 患部の安静ができていない方
(テニスをしながら治療)
二人とも順調に回復してきていますが、やはり回復のスピードは違います。
運動を続ける人には、サポーターやテーピングという方法ももちろんありますが...
やはり、回復の仕方が異なります。
痛みが出ているときは、安静にしたほうが改善が早いのです。
テニス肘の安静は「肘の安静」で起こる勘違い
実は、このテニス肘、痛くなっているのは肘ですが、安静にしろと言われて、肘を使わないようにする人がいます。

肘を使わない…
ん?普段から肘ってつかっていないような?
どうするのそれ???

そうなんです、実は肘の安静は、手首の使い方にあるんです。
そして大事なのは、どうして痛めているのか?という点

- 手首で物をつかんで支える
- 手に持ったもので、負荷を耐える
実はこれらが、肘にとっての負担となります。
つまり、肘の負担ということは、手首の負担、手で何かを持つということでの負担を減らす必要があるわけです。

あぁ、なるほど、たしかにテニスで打ち返すのにも、ラケットを持ってその反動で肘を痛めていますもんね。
このように、痛めた原因に対応しないとテニス肘は良くなってゆかないんですね。
腱鞘炎や成長期の子どもさんの場合、剥離骨折などのケガにも広がりかねません。

何度も、痛みをぶり返してしまうという方、
一向に良くならないという方は、痛みのでている肘だけを見ていませんか?
原因は、安静にすべきは、肘だけではないかもしれません。
当院では患部周辺の治療はもちろん、
からだ全体をみて問題のあるところをみつけ根本からの治療をしていきます。
このような症状でお困りの方は症状が慢性化してひどくなる前に、できるだけ、はやめに相談してくださいね。
この記事を読んでくれ、解決の助けにしてくれた方の中から未来の錦織圭が生まれたなら、とてもうれしいです!
