【名古屋市緑区】走ると脛が痛い高校駅伝選手|シンスプリントで練習できなかった症例
このようなお悩みはありませんか?
こんにちは。名古屋市緑区 幹整体院の倉です。
- 陸上や駅伝の練習で走ると脛が痛くなる
- シンスプリントで休んでも、走り始めるとまた痛くなる
- 整形外科や接骨院、鍼などへ通っているが思うように復帰できない
- 周りの選手は復帰しているのに、自分だけなかなか走れず焦っている
- 痛みを気にせず、以前のように長距離を走り込みたい
今回は、シンスプリントによる脛の痛みで長距離の練習が十分にできなくなっていた、高校1年生の駅伝・陸上選手の症例をご紹介します。
シンスプリントというと「脛の炎症」「ふくらはぎが硬い」といった部分に目が向きやすいのですが、幹整体院ではなぜ走るたびに脛へ負担が集中するのかを足元や姿勢、立ち方、歩き方まで含めて確認していきます。
今回の症例
- 高校1年生
- 駅伝・陸上部に所属
- 主なお悩み:走ると左右の脛が痛むシンスプリント
- 2026年4月中旬頃から左脛に痛みが出始め、その後右側にも症状が出現
- 6月には痛みが強くなり、一時練習を中止
ご来院時のお悩み
走れるようにはなったものの、まだ思い切り練習できない
最初は左の脛から痛みが始まり、その後は右の脛にも痛みが出るようになりました。
6月には痛みがかなり強くなり、陸上の練習を中止。その後、整形外科や接骨院、鍼治療など複数の施設に通われていました。
本人にとって特につらかったのは、痛みそのものだけではありません。
同じようにシンスプリントになった仲間が次々と復帰していく中、自分はなかなか思うように走れないことにも焦りがあったそうです。
8月に入り少しずつ練習を再開し、月間100km程度は走れるようになりました。6月の最も強かった痛みを10とすると、ご来院時は3〜4程度まで落ち着いていました。
ただし目標は「少し走れること」ではありません。駅伝選手として、もう一度しっかり練習を積める身体へ戻していく必要があります。
これまでのケガ・通院歴
今回のシンスプリントでは整形外科を受診し、その後も接骨院や鍼治療などを受けていました。
また、中学2年生で駅伝に取り組んでいた時期には、左右の腰椎分離症と診断された既往があります。
過去の腰の問題が現在のシンスプリントに直接つながっていると断定することはできません。
しかし、長距離走では足だけでなく骨盤・腰・背中まで連動して動くため、過去のケガを含めた身体全体の使い方を確認することは重要だと考えています。
身体を確認して分かったこと
今回、脛だけを確認するのではなく、立った状態や足元、身体全体の動きを確認していきました。
特に気になったのが、以下のポイントです。
- 足指の動き
- 足関節の動き
- 足裏の重心の左右差
- 扁平足
- 腰部の緊張
- 反り腰傾向
- 巻き肩・猫背傾向
- 腓骨筋など下腿外側の筋緊張
つまり、脛だけに問題が起きているというより、足元から上半身まで身体全体に力みや左右差があり、走る際の衝撃をしなやかに分散しにくい状態が考えられました。

感覚入力のズレ
私たちは立ったり走ったりするとき、足裏から「今どこに体重が乗っているか」という情報を無意識に受け取っています。
今回確認すると、足裏の重心には左右差がありました。
さらに反り腰や猫背、扁平足(膝が内側に入る)など、本人が感じている「まっすぐ」と、実際の身体の位置に少しズレが生じている可能性も考えました。
こうした感覚のズレがあると、無意識のうちに一部の筋肉へ頼った立ち方や走り方になりやすくなります。
必要な筋肉をうまく使えていない可能性
これは単純な「筋力不足」という意味ではありません。
長距離を走っている高校生ですから、運動量そのものは十分あります。
問題として考えたのは、必要なタイミングで細かな筋肉を使えているかです。
足指や足首、体幹周辺などがうまく連動しないと、大きな筋肉ばかりに負担が集中します。
頑張りすぎている筋肉
足部や足指、腰部などには筋緊張がみられました。
ただし、「硬い筋肉をほぐせばいい」とは考えていません。
なぜその筋肉が硬くならなければならなかったのか。
他の部分がうまく働かないために、その筋肉が代わりに頑張り続けている可能性もあります。
今回のシンスプリントに関係していると考えたこと
シンスプリントは、脛だけを見て原因を一つに決められるものではありません。
今回の身体を確認したところ、幹整体院では、
足指・足首の使い方や重心の左右差
↓
反り腰や巻き肩を含めた姿勢のズレ
↓
一部の筋肉が必要以上に頑張る
↓
走った際の衝撃を身体全体へ分散しづらくなる
↓
脛周辺へ繰り返し負担が集中する
という流れが、今回の症状に関係している可能性があると考えました。
だからこそ、脛だけへの施術ではなく、立つ・座る・歩くといった基本動作から身体の使い方を見直していくことにしました。
本人が本当に取り戻したい生活
本人の直近の目標は、9月中に通常の練習量へ近づき、月間250〜300km程度の練習ができる状態を目指すことです。
そして10月には大会があります。
しかし、さらにその先には大きな夢があります。
2年後、箱根駅伝に出場する大学へ進学し、自分自身も箱根駅伝を走ること。
だから今回のゴールは、単に「脛の痛みをなくすこと」だけではありません。
これから何年も長距離を走り続けられるように、身体の使い方そのものを高校生のうちから身につけていくことが重要だと考えています。
このまま痛みを繰り返した場合に考えられること
シンスプリントが続くと、痛みを避けながら走ることでフォームが崩れたり、練習量を十分に確保できなくなったりする可能性があります。
本人が心配していたのは、長距離を続けられなくなり、1500mなど中距離中心に種目を変更せざるを得なくなることです。
もちろん、必ずそうなるわけではありません。
ただ、長距離を続けることが目標なのであれば、痛みが落ち着いた段階で終わりにせず、なぜ負担が集中したのかを整理し、再び練習量を増やしても耐えられる身体を作っていくことが大切です。
改善を目指すための施術方針
今回の方針は、脛だけを施術するのではなく、まず身体全体の過剰な緊張を減らし、しなやかに動ける状態を作ることです。
そのうえで、
整体と動作指導を
- 足指・足首が動きやすい状態を作る
- 腰や上半身の過剰な緊張を整える
- 足裏から正しく重心を感じ取れるようにする
- 立つ・座る・歩くという基本動作を練習する
- 必要以上に力まず身体を使う感覚を身につける
- 最終的に走る動作へつなげていく
という順番で進めていく予定です。
施術だけで身体を変えるのではなく、本人自身が身体の使い方を理解し、練習の中でも再現できることを目指します。
通院ペース・期間の目安
今回は週1回を基本に、約3ヶ月・12回程度を一つの目安として身体の変化を確認していきます。
ただし、陸上選手の場合は大会日程や練習量、症状の変化によっても調整が必要です。
痛みだけで判断せず、練習量を増やしたときに身体がどう反応するかも確認しながら進めます。
ご自宅でお願いしたこと
最初に伝えた大きなテーマは、「24時間、必要以上に力まないこと」です。
さらに具体的な宿題として、
- 足指を「パー」に開く練習
- 足首を回し、足首周辺を動かす練習
- 立つ・座る・歩く動作の練習
を行ってもらいます。
長距離選手だからといって、トレーニングを増やせばいいとは限りません。
今は「もっと鍛える」より、余計な力を抜き、今持っている身体をうまく使えるようにすることを優先しています。
次回確認すること
次回は、足指の「パー」や足首の動き、立つ・座る・歩く動作がどのように変化したかを確認します。
さらに、練習後の脛の状態や走行距離との関係も見ながら、少しずつ走る動作へつなげていく予定です。
シンスプリントだからといって、脛だけを見るとは限りません
走ると脛が痛いからといって、必ずしも脛だけに問題があるとは限りません。
足指、足首、重心、骨盤、腰、姿勢、そして立ち方や歩き方。
身体全体を確認すると、なぜ脛へ繰り返し負担が集中しているのか、その背景が見えてくることがあります。
特にスポーツをしている学生の場合、痛みを我慢して大会だけ乗り切るのではなく、これから何年も競技を続けられる身体づくりという視点も重要です。
なお、シンスプリントと思っていても、痛みが強くなる、安静時にも痛む、一点に強い圧痛があるなどの場合には、疲労骨折などとの鑑別も必要になります。その場合は無理に運動を続けず、整形外科などの医療機関で改めて確認してもらうことも大切です。
同じようなお悩みがある方へ
シンスプリントで休んでも繰り返す、治療を受けているけれど思うように競技へ復帰できないという場合は、痛い脛だけでなく、足元・姿勢・重心・身体の使い方まで一度確認してみることをおすすめします。
名古屋市緑区周辺でシンスプリントや陸上競技中の足の痛みにお困りの方は、幹整体院までご相談ください。
















