【Q&A】階段を下りるときに膝が痛いのはなぜですか?

「階段を下りるときだけ膝が痛い」というご相談は少なくありません。階段の下りでは、体重を支えながら膝を曲げて身体をゆっくり下ろす必要があり、平地歩行とは違った負担が膝にかかります。
Q.患者様からのご質問
Q.膝が階段の下りで痛いのはなぜですか?上るときより下りるときの方が痛みます。
「階段を下りると膝のお皿の周りが痛い」「平地は歩けるのに階段だけ痛い」「階段の下りで膝に力が入りにくい」といった質問もよく聞きます。
A.まず結論からお伝えします
倉先生A.階段の下りでは、膝を曲げた状態で太ももの筋肉を使いながら体重を受け止める必要があります。そのため、膝のお皿周辺の関節や筋肉・腱などに負担がかかり、痛みが出る場合があります。
ただし、階段で膝が痛いという症状だけで原因を一つに決めることはできません。膝蓋大腿部の痛み、変形性膝関節症、腱や半月板などの問題を含め、複数の要素が関係する場合があります。階段昇降は、膝前面の痛みがある方で症状が出やすい動作としても知られています。
一般的にはどう考える?
階段を下りるときは、片脚で身体を支えながら、膝が急に曲がらないように太ももの前側の筋肉がブレーキのように働きます。そのとき、膝のお皿と太ももの骨の間にも力が加わります。階段昇降では平地歩行より膝蓋大腿関節への力が大きくなることが報告されています。
そのため、お皿の周囲が敏感になっている場合や、運動量が急に増えた場合などには、階段で症状を感じやすくなることがあります。変形性膝関節症でも階段の上り下りで痛みが出ることがあります。
一方で、「軟骨が減っているから痛い」「筋力不足だから痛い」と症状だけで決めつけることはできません。痛みの場所、腫れ、動かしにくさ、引っかかり、しびれ、ケガの有無などを含めて考える必要があります。

まず自分でチェックしてみましょう
次の項目は自己診断をするためではなく、医療機関や専門家へ相談するときに状態を伝えやすくするための確認項目です。
- 痛む場所は、お皿の前・内側・外側・膝の裏のどこか
- 階段の下りだけか、平地歩行や立ち上がり、しゃがむ動作でも痛むか
- 膝に腫れ、赤み、熱感がないか
- 膝が引っかかる、完全に伸びない、急に力が抜ける感じがないか
- 転倒やひねった後から痛みが始まっていないか
自宅でできるセルフケア
強い腫れや外傷がなく、日常生活ができる程度であれば、まず膝への負担を一時的に調整する方法があります。
- 痛みが強い日は、階段を何度も往復したり深くしゃがんだりする動作を減らします。
- 階段では手すりを使い、急いで下りず、一段ずつ安定して下ります。
- 座った状態で膝を無理なく曲げ伸ばしし、痛みの出ない範囲で固まった状態を避けます。反動をつけたり、強く押したりする必要はありません。
痛みやしびれが強くなる場合は中止し、医療機関または専門家へ相談してください。
幹整体院ではここも見ます
階段で膝が痛い場合、幹整体院では膝だけを見るのではなく、実際に身体を支える動作にも注目します。
例えば、階段を下りるときに左右どちらかへ体重が偏っていないか、股関節や足首を使えているか、膝だけで身体を支えていないかなどです。また、平地での歩き方や足の着き方も確認します。
症状が出ている場所と、負担を生んでいる場所が同じとは限りません。身体全体を見ることで、本人が気づいていない負担のかかり方が見つかる場合があります。

医療機関や専門家へ相談した方がよい目安
次のような場合には、セルフケアだけで長く様子を見ず、まず整形外科などの医療機関へ相談してください。
- 転倒やひねった直後から強い痛みがある
- 膝が大きく腫れている、赤い、熱を持っている
- 膝が伸びない、引っかかって動かせない
- 体重をかけて歩くことが難しい
- 安静時や夜間にも強い痛みが続く
- 痛みが続き、日常生活や階段の昇降に支障が出ている
特に強い腫れや赤み、熱感を伴う急な膝痛では、感染症などを含め医療機関での評価が必要になる場合があります。
まとめ
階段の下りでは、体重を受け止めながら膝を曲げるため、平地とは違った負担がかかります。そのため膝のお皿周辺をはじめ、さまざまな部位に痛みが出る場合があります。
ただし、階段で痛いというだけでは原因は判断できません。痛む場所や腫れ、引っかかり、普段の歩行でも痛むかなどを確認し、強い症状や長引く症状があれば整形外科で相談してください。
幹整体院では、痛い部分だけでなく、姿勢、立ち方、座り方、歩き方、足元まで確認し、身体のどこに負担が集中しているかを見ていきます。医療機関で大きな異常はないと言われたものの、不調が続く方はご相談ください。整体は医療機関での診断や治療の代わりではありません。

















