10年前のぎっくり腰、からの慢性腰痛が改善 30代建設業

※写真はお仕事のイメージです。
慢性的な腰痛と背中の痛みに悩まされていた30代男性(建設業 自営)の症例を紹介いたします。
慢性的な腰痛と背中の痛みをおしつつ、建設業の体力仕事
主訴(来院時の症状)
慢性的な腰痛と背中の痛みに悩まされ、特に仕事中の体勢によっては強い痛みが出現したり。仕事終わりに痛みが増強する状態でした。
運動痛、圧痛もはっきり確認できました。
来院に至るまでの経緯
10年前にひどいぎっくり腰を発症してから、腰や背中の不調が断続的に続いていました。
自営業ということもあり先々お仕事に支障が出る不安を抱えてお見えでした。
仕事上、負担となる体勢での仕事が多いため、痛みの解消と再発防止が目的です。
整体分析の結果と所見
初回整体分析の結果
- 重心前方化
- 骨盤前傾
- 上半身左回旋位
- 臀部の筋力低下
- 腹部筋力低下
- 股関節の可動域低下
骨盤の平衡が保たれていなかったり、股関節の可動域がよくないことで腰椎や胸椎(背中です)に負担がかかり痛みが出ることがよくあります。
お仕事中の姿勢や動作はどういったものが多いかなど詳しく聞き取りをしました。
やはりお仕事中に低い姿勢になったり、高い位置に手を伸ばすために腰を反る姿勢によって負担がかかっていそうでした。
既に日常生活で支障がでてしまっているので、施術だけでなく、運動や生活指導も加えて生活全体の改善を促していきます。
しびれによる、両腕の握力低下から原因を絞り込みます。
姿勢の崩れや筋緊張の強さを確認し、特に首から肩にかけての筋肉の硬さと可動域の制限がありました。
握力計の数字は左右とも元の半分以下まで落ちていました。
上肢のしびれの症状があるとき、色々な可能性が考えられますが今回は大まかにに2つの可能性を考えました。
①頚椎の神経根症状 ②胸郭出口症候群の症状
ともに腕に伸びている神経や血管が圧迫され障害される病態です。
今回は神経根症状の整形外科的テストは陰性だったのに対して胸郭出口症候群のテストは反応がありました
断定はできませんが、不良姿勢からくる小胸筋の緊張にお仕事の負担が加わることによって起きた胸郭出口症候群と考え施術にあたりました。
施術内容と経過
期施術(1~4週間)
まず、
- 骨盤前傾による上半身重心の前方化
- 股関節可動域の2つを改善させること
を目標しました。
腰椎、骨盤、股関節周囲の筋肉を緩め、関節の位置を整える施術をしていきます。
また、患者さんが日常的に行える簡単な体操とストレッチを指導しました。
その結果、しゃがんだり前屈したりすることで発生する運動痛に改善が見られました。
中期施術(2~3ヶ月)
先の施術を続けるのに加えて骨盤の安定性を高めるため背骨や肋骨の動きを改善する施術をし
さらに体幹や臀部の筋力トレーニングもご案内しました。
この期間で痛みがほとんど軽快しお仕事中にも症状を感じなくなっていました。
現在はでは時々生活上の負担が増えた時に痛みを感じるものの悪化はせず、定期的なメンテナス通院を続けていただいています。
以下ご本人のメッセージ
10年前のぎっくり腰がずっとトラウマでしたが、こちらで施術を受け、体操やトレーニングを教わったおかげで腰の痛みがなくなり、安心して仕事ができています。今後もメンテナンスを続けて、元気に仕事を続けていきたいです。
担当先生からのコメント
長年の負担が蓄積した結果、腰や背中に痛みが出ていたと考えられますが、患者さんがこちらの指導をしっかりと守り、体操やトレーニングを続けてくださったことが大きな改善につながりました。今後も無理なく体をケアしながら、お仕事を続けていただければと思います。
当院では施術だけでなく生活習慣やお仕事状況など総合的に患者様を診させていただいています。
きっとお役に立てると思います。