手術をしない脊柱管狭窄症の記録、どうやって克服したのか?

こんにちは、名古屋市緑区の幹整体院の倉です。
これは私(幹整体院代表の倉)の父親の話です。
少しでも多くの脊柱管狭窄症の方のお役に立てばと思い、父に書いてもらいました。
父に感謝いたします。
この記事は、あくまでも一般の方の経験者としての体験記(2022年を現在)として載せています。
院として、こうした方が良いなどの情報は差し控えさせていただき、専門用語などの補助解説のみとさせていただいています。
私がどうやって手術せずに脊柱管狭窄症を克服したのか?
こんにちは、
脊柱管狭窄症を診断され、腰痛、狭窄症の症状持ちの74才の男性です。
私のこの病気との今までの付き合いが、現在同じ病、症状で悩んでいる方に少しでも参考になればと思い、書き始めました。
強く症状として出てきたのは、「間歇跛行」(かんけつはこう)
初めてこの症状が現れたのは、今から7,8年前(66歳位)だと思います。
『間歇跛行』いわゆるこの病気の特徴的な症状です。
100メートルくらい歩くとしびれてきて、しゃがむとまた50メートル位歩けるを繰り返していました。
ひどいときには、杖を使っていました。
我慢をして歩いていて、下半身の脱力感のため道路上で、へなへなと崩れたこともありました。
間歇跛行(かんけつはこう)は、間欠跛行、間欠性跛行、間歇性跛行(かんけつせいはこう)とは、歩行などで下肢に負荷をかけると次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し再び運動が可能となること。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E6%AC%A0%E8%B7%9B%E8%A1%8C
30年来の持病の腰痛
私の狭窄症に至るまでの道筋を思い返せば、30年以上前のぎっくり腰がきっかけであったように思います。
30代前半から毎年腰痛に襲われる
30代前半にぎっくり腰に襲われ、それからは、毎年のように、年に1-2回程度腰痛に襲われました。
それ以来腰痛とは長い付き合いをしてきました。
素人なりの診断ですが、神経が軟骨等に触るとかその部分が炎症を起こすとかによる椎間板ヘルニアといった神経にさわるような痛みではと思います。
原因は、悪い姿勢を一定期間とること、くわえて腹筋、背筋の衰えが腰痛を助長していると思われました。
60代初めには入院までしたことがありましたが、大体は、安静と時として通院(主に炎症を改善するための投薬)等で何とかその都度回復してきました。
また自己流の体操も見つけ予防や痛みを和らげることもしてきました。
持病の腰痛から、足のしびれ、脱力、そして脊柱管狭窄症となる
60代半ばに、脊柱管狭窄症と診断
60代半ばに現れた症状は、長時間歩くことが難しくなる間歇跛行。
この時点で今までの腰痛とは、様相がちがっていました。
すぐに、間歇跛行だけでなく下肢の痛みを伴うようになり、さすがに安静や自分自身の工夫だけでは改善できない状態と判断し専門医を訪れました。
専門医では、MRIをはじめとする検査の結果、脊柱管狭窄症の診断がくだされました。
間歇跛行の症状は、脊柱管狭窄症が明確な原因だったということです。
その後、病院にて保存療法となる薬や注射では、症状はなかなか改善せず、日常生活に支障をきたすようにもなりました。
手術を決断するも…
日常生活に支障をきたすようになり、手術を決断しました。
手術をしても『症状を100%改善する保証はできない。50から60%くらい。』ともいわれました。
がしかし、その時はそれでも「今の症状より少しでも良くなればよし」との思いで手術を決断しました。
それほど症状は悪化したということです。
しかし、全身麻酔による手術のため事前検査を受けたところ、手術は不可との判定を受けました。
全身麻酔のリスクとして、持病(不整脈)の影響によるリスクが予測されたものと考えられます。
マッケンジー体操との出会い
手術はあきらめざるを得ず、『こうなったら今までの経験も踏まえて、自分でできるところまでやって改善してみよう』と思いました。
その後、マッケンジー体操を知るところとなり、健康雑誌や、インターネットで調べてみると、ある種の腰痛に改善効果があるとのことでした。
マッケンジー体操については、下記ホームページを参考にしてください。
腰痛持ちとしては、少し躊躇する体操を少しづつ続けてみる
マッケンジー体操の特徴的な基本的動作はうつ伏せ状態で背中をそらせる姿勢をとることです。
一般に、腰痛の改善として背中を丸める姿勢をとることは望ましいとされていますが、その反対の背をそらせることは禁忌とされていました。
手術の道が閉ざされ、ほかに改善の方法も見当たらない状態になり、ダメもととマッケンジー体操をトライしてみる気になりました。
恐る恐る始めたところ、悪化もせず、しばらく続けていたところしびれが起こるまでの歩行距離が延びまた、痛みも徐々に減少していきました。
動けるようになると、できることも増えてくる
少し自信がついて、気分的にも明るさが見えてきました。
それから腹筋と背筋を強化する体操も併せて行うようになったところ、さらに症状が改善されました。
足の痛み、腰の痛みから動けなくなると、腰を支える筋力も落ちるのです。腰回り筋肉は建物を支える柱に相当するものであり、その筋力アップは腰痛者にとっては有効と思います。
その後、持病で通院している医者から、「全身麻酔手術不適判定は間違いで手術可能です。」といわれましたが、症状も改善しつつありいまさら手術に踏み切る決心はつきませんでした。
74歳現在、脊柱管狭窄、間歇跛行と付き合っています。
毎朝30分間のオリジナル体操で健康維持
74歳の現在、毎朝起床直後ベッドの上で30分くらいかけてマッケンジー体操と腹筋、背筋運動などを行っています。また、オリジナルのストレッチなどの体操もあわせて行っています。
完全に間歇歩行の症状が、無くなったわけではありません。しびれは時として現れます。
決して恰好はよくないですがやや腰を丸めて歩いています。こうすることによりしびれの発生を減少させることができています。
いまは、日常生活に大きな支障がありません。
これ以上状態が悪化しないようトレーニングを続けていくつもりです。
多少の痛み程度であれば安静にせず、積極的に運動、特に歩行は良いと思います。私は痛みがある時でも好きなゴルフには結構出かけました。
また、不思議なことに一定時間を超えて歩き続けるとしびれの症状が現れなくなることがあります。これは腰回りの血行が良くなることからくるものでしょうか。
最後に
脊柱管狭窄症原因は、老化現象の一つといわれています。また長年の腰痛も影響するのではないでしょうか。
余談ですが、有名人の中にも脊柱管狭窄症の手術をした人がかなりいるようですが皆さん年配者です。
手術を決心するまでに悪化した症状にもかかわらず、医者に頼らず自分でも何とか直そうと努力したことにより日常生活を行うことができるようになったことは、何ともありがたいことと思っています。
しかし、当然ながらこれは誰にでも当てはまるものではなく、ある人にとっては手術が最適な解決策になるかもしれません。
従って、以上は、単なるこの種の患者の一例として受け取っていただければと思う次第です。
=============================
以上が、父の書いた脊柱管狭窄症の克服の話です。
みき接骨院では、脊柱管狭窄症の症状に合わせた特殊施術と、父のしているオリジナル体操を資料を使って指導させていただいています。
脊柱管狭窄症の方の特徴は、腰の異様な硬さです。
それを取り除くための施術と体操をしていきます。
もし参考となれば幸いです。