「ひざの痛みが良くならない」2,ひざのねん挫の回復期の治療(30代子育て中の主婦の方の場合)

「先週のひざの痛みはどうですか?」

「だいぶ、落ち着いてきました。ズキズキと痛むことはないですが、しゃがむ時に少し痛みます。」
幹整体院の山下です。
以前、ひざのねん挫で急性期の治療をした30代女性のその後です。今回は、治ってゆく課程での治療や説明と同時にひざの痛みが治りにくく、慢性化する原因やその対応にも触れる内容です。

「どんな痛みがありますか?」

「しゃがんだり立ったりの動き出しのときに、痛みがある感じです。」

「大きな傷みは取れてきてるようですね、また症状のチェックをいたしますね」
触診や動作チェックで症状を確認しました。
詳しい膝の痛み・症状
初診に比べて、痛みは和らいでいた。
それでも、膝を曲げると痛みはある。
熱感は引いており、腫れや炎症は回復したように見える
あるき方は通常通り、ひざに負荷をかけなければ痛みはない様子
という感じです。
ひざの症状の見立ては?

「日常生活や育児での膝の状態はいかがですか?」

「だいぶよくはなっています。
上の子(3歳)の抱っこしながらの家事のときはまだ不安です。」

「強い痛みは一週間前と比べ無くなってきていますので回復はしているようですね。
今日からは身体のバランスも治療と同時に見てゆきますね。」
初回時のひざの内側靭帯の炎症(ねん挫)の急性期は脱している様子です。
受傷から二週間ほど、大きな損傷も炎症も治まっている状態です。
年齢を重ねると怪我は治りにくく、負荷のかかっている箇所は痛みが慢性化してしまいやすくなります。
急性期のひざの局所施術もしながら、周辺の筋肉関節を整体でケアをする方針を説明して、慢性化をさせない回復期の治療も行なっていく想定で治療を行います。
ひざのねん挫の急性期の治療

急性期の治療は、痛めた局所を治療するイメージです。
腫れや炎症を抑えて回復させる手法が中心です。
電気治療(特殊電気治療ソーマダイン)
膝の炎症を押さえ、鎮痛効果と早期改善を目的に行います。
今回は、痛めた膝の内側の靭帯に特殊な電気治療機器を当てて、炎症を取り除く施術を行います。
手技施術
膝の炎症の幹部周辺を手技(マッサージ含む)にて、結構の促進と腫れの早期改善を目的に行います。
足を引きずることもあるということで、もう片方の足の筋肉関節を整体にて動かし、筋肉の硬直と偏りを解消することで、かばって痛みを広がらないようにケアを行います。

「実際に痛めたところを触っても、熱感はなく腫れも解消しているようです。」
炎症が治まれば、筋肉や関節を正しく動かし、機能するために、手技施術を行います。
ひざのねん挫の回復期・慢性期の施術

回復期・慢性期の治療のは、痛みのある箇所をしっかりと支えられる身体を作るイメージです。
痛みやすい弱い部分や負担の大きい部位を、筋肉のコルセットや筋肉の柔軟性でサポートする身体を作り整える考え方です。
整体施術
関節や筋肉の機能を取り戻すための整体施術を行います。
筋肉の硬直を取り除き、柔軟性を取り戻し体幹に力を入れやすくする機能整体を取り入れています。
運動不足や筋力不足、怪我などでかばってしまうなどで、身体が衰えたり錆びついたりしている状態を解消してゆきます。

「股関節の動きと可動域に左右差が大きく出ていますね」

「たしかに、痛めた左より、右のほうが動きが悪くて突っ張ります。」

「産後まだ一年経っていないということもあり、筋力不足も影響していますね。
足腰に関わる筋力は衰えるとひざや腰に負担となりますので、日常生活でできるおしりのトレーニングもお伝えしますね。ひざの改善にも繋がりますので是非試してみてくださいね。」
加圧血管・体幹トレーニング
筋力低下や体幹の衰えをサポートする体幹トレーニングなども再発防止、別メニューとして用意しています。
治療後のチェック
2回目の治療後、少し動いていただき、踏ん張りなどでの痛みの軽減を感じていただけました。
状況から、初回時にいたい時に行なっていたアイシングは止めて、血行促進を優先。
サポーターも不安であれば継続していただき、治療方針は、急性の治療を卒業で回復期の治療へと切り替えてゆく説明をしました。
幹整体院での膝のねん挫 回復期の治療 まとめ
怪我や損傷の回復は、年齢とともに遅く、回復しにくい。
筋肉組織の柔軟性や筋力不足による負荷などで負担がかかると慢性化してしまうこともあります。
しっかり治す。慢性化を防ぐために、ひざだけでなく支える筋肉すべてをケアする。
怪我や痛みをかばって、別の部位が痛くなることを防止するために、整体手技を行う。
体幹トレーニングなど、足りないを補うメニュー
幹整体院では、EMSや血管トレーニングなど健康を維持するメニューで改善をサポートします。

「このペースで行けば、あと二週間後にはすっかり痛みもなくなっているかと思われます。
ただ、身体の歪み、骨盤の歪みが痛みの原因になる段階がこの時期です。
今回、産後ということもあり、柔軟性の衰え、基礎筋力の衰えで膝にかかる負担も増えているように考えられました。
再発防止にも繋がるので、しっかりと整体でここをサポートする必要があります。」
→痛めて間もない方は
「ひざの痛みが良くならない」1,ひざのねん挫の急性期の治療はこちら
ひざの痛みの症状で悩まれている方へ
今回は、ひざを怪我で痛めて2週間。
急性の大きな痛みは解消されつつありますが、筋力不足が慢性症状や持病として残ってしまう可能性があったため、筋力不足も踏まえた治療を提案いたしました。
痛めた身体は状態によって、適切な治療や対処法があります。
今回は産後での筋力の衰えでしたが、加齢による衰えも同様、筋力不足でひざや関節に負担がかかって痛むということも多いのです。

さて、いかがでしたでしょうか?
今回は30代と比較的若い患者さんの例でしたが、ひざの怪我が治りにくい。
怪我をしたきっかけで、慢性化してしまった、古傷になってしまった。
という背景には、「筋力の低下や体のバランスによる負荷」もあることを知っていだければ、幸いです。
今回は、出産後の筋力、インナーマッスルの低下もあり痛めたひざへの負担で治りが遅かったというケースでしたが、これら痛みが慢性化してしまうような契機や原因は気づかないけれど、あるものなんです。
緑区の幹整体院としても、患者さんの意向や健康を第一に考え、緑区の医療機関の一つとして信頼いただけるよう、急性期から慢性症状までしっかり対応しています。症状の確認、説明も丁寧に対応しておりますので、ひざのねん挫でお困りの際、整形外科での対応に不満があるなどの場合でも、一度ご相談ください。