【Q&A】膝の水は抜いた方がいい?繰り返したまる理由と受診の目安

膝の水がたまると、「抜いた方がいいのか」「抜くとクセになるのか」と迷う方は少なくありません。膝の水は、たまっているという理由だけで必ず抜くものではなく、腫れの程度や原因を確認して判断することが大切です。
Q.患者様からのご質問
Q.膝に水がたまっていると言われました。水は抜いた方がいいですか?何度も抜くとクセになるのでしょうか?
「膝の水を抜いても、またたまるのはなぜですか?」
「水を抜かずに様子を見ても大丈夫ですか?」
「膝が腫れているときは動かさない方がいいですか?」
という質問もよくあります。
A.まず結論からお伝えします
倉先生A.膝の水は、必ず抜いた方がよいとも、抜かない方がよいとも一概には言えません。
水が多くたまって膝が強く張っている場合には、関節液を抜くことで症状を軽くしたり、抜いた液を調べて炎症や感染などを確認したりすることがあります。一方、すべての関節水腫で水を抜く必要があるわけではありません。
関節穿刺は診断目的と症状を和らげる目的の両方で行われます。
また、「水を抜くからクセになって水がたまる」というより、膝の中で炎症などが続いていれば、抜いた後にも再び関節液が増えることがあります。繰り返しためる場合は、「水をどうするか」だけでなく、なぜ膝が腫れているのかを確認することが重要です。
あなたの体にとって、必要だから「水が溜まる」場合も少なくありません。

一般的にはどう考える?
関節の中には、もともと動きを滑らかにするための関節液があります。何らかの刺激や炎症が起こると、その量が増えて膝が腫れたり、曲げ伸ばしがしにくくなったりすることがあります。
例えば変形性膝関節症でも、膝の痛みとともに水がたまることがあります。日本整形外科学会でも、変形性膝関節症の症状の一つとして膝に水がたまることが挙げられています。
ただし、膝の水は変形性膝関節症だけで起こるものではありません。外傷、半月板や靱帯の損傷、痛風などの結晶による炎症、感染など、さまざまな状態でみられることがあります。質問文だけで原因を断定することはできません。
特に、原因がはっきりしない強い腫れや、感染が疑われる場合などには、関節液を採取して調べることが診断につながる場合があります。

まず自分でチェックしてみましょう
次の項目は自己診断をするためではなく、医療機関や専門家へ相談するときに状態を伝えやすくするための確認項目です。
- 膝の腫れは急に出たのか、徐々に増えてきたのか
- 転倒、ひねる動作、スポーツなどのきっかけがなかったか
- 膝に赤みや熱っぽさがあるか
- 安静にしていても強く痛む、夜も痛むことがあるか
- 曲げ伸ばしや歩行が急に難しくなっていないか
自宅でできるセルフケア
膝が腫れているときは、原因が分からないまま強く揉んだり、無理に曲げ伸ばししたりすることは避けましょう。
- 腫れや痛みが強い間は、長時間の歩行や深いしゃがみ込みなど、症状が増える動作をいったん減らします。
サポーターなどもおすすめ。 - 完全に動かさないと決めつけず、日常生活では痛みが強くならない範囲の動きにとどめます。
- 腫れが続く、繰り返す場合はセルフケアだけで判断せず、整形外科で状態を確認してもらいましょう。
痛みやしびれが強くなる場合は中止し、医療機関または専門家へ相談してください。
幹整体院ではここも見ます
膝に水がたまっている場合、まず医療機関で確認した方がよい状態がないかを大切にします。そのうえで必要に応じて、膝だけでなく股関節や足首の動き、立ち上がり方、歩き方、左右の重心の違いなども確認します。
症状が出ている膝と、日常生活で負担を増やしている身体の使い方が必ずしも同じ場所とは限らないからです。
身体全体を見ることで、本人が気づいていない負担のかかり方が見つかる場合があります。

医療機関や専門家へ相談した方がよい目安
膝に水がたまっている原因は一つではありません。次のような場合は、整体より先に整形外科などの医療機関へ相談してください。
- 膝が強く腫れ、赤みや熱感がある
- 発熱を伴っている
- 転倒やスポーツなどの外傷後、急に大きく腫れた
- 体重をかけられないほど強く痛む
- 原因が分からないまま腫れを繰り返している
- 安静にしていても強い痛みが続いている
膝の腫れや水が気になる場合の基本的な相談先は整形外科です。整形外科では、問診や診察、必要に応じて画像検査などを行い、膝関節の状態を確認します。
まとめ
膝の水は「たまったら毎回抜けばよい」というものではありません。反対に、「絶対に抜かない方がよい」というものでもありません。腫れの程度や痛み、外傷の有無、炎症の状態などによって判断が変わります。
大切なのは、水そのものだけを見るのではなく、なぜ膝に水がたまっているのかを確認することです。強い腫れや熱感、発熱などがある場合は、まず整形外科へ相談してください。
幹整体院では、痛い部分だけでなく、姿勢、立ち方、座り方、歩き方、足元まで確認し、身体のどこに負担が集中しているかを見ていきます。医療機関で大きな異常はないと言われたものの、不調が続く方はご相談ください。整体は医療機関での診断や治療の代わりではありません。


















