幹整体院ブログ

三ヶ月間続く、原因不明の腰痛に悩むお母さんの改善事例

カテゴリー：腰痛

更新日：2023年11月27日

「朝起き上がる時に、腰が痛かったのよねぇ。
でも、子供の幼稚園に連れてかなきゃ行けないし、どうせ二、三日で良くなるわよね。」

「その不安、現実になってしまう前に相談してくださいね」

幹整体院の高坂です

患者さんの中に、腰を痛めてしまい、子供の抱っこも趣味の裁縫もできない期間が３ヶ月立っても回復しないという方もいらっしゃったんです。

「え？三ヶ月？ずっと腰が痛かったということですか？」

「最初は、ぎっくり腰がはじまりだったようです。
その後、ぎっくり腰を２度ほど繰り返し、寝込んでしまったんですね。」

「ぎっくり腰って、すぐ治るものと思っていました・・・」

「そう、本来ぎっくり腰の強い痛みや腫れは治っているはずなんですよ
なのに、寝込んでしまうほど痛みが続くこともあるんです。

 ３ヶ月以上、強い腰の痛みで

「３ヶ月以上、ぎっくり腰の痛みが続いているという訴えで来院された患者さんのケースです」

 2年ほど前に名古屋へ移り住んでみえた方。2児のお母さんです。今年に入って2度ひどいぎっくり腰をしてしまいました。

その後、トイレに行くのにも這っていくくらいの強い痛みでほとんど寝たきり生活を強いられたそうです。

「え？その２度のぎっくり腰で、病院とか整体院に行かなかったんですか？」

「通院、受診はしなかったようです。」

「え～、ちゃんと見てもらえばいいのに...
って、私も腰痛いけど、子供の幼稚園とかであとまわしにしちゃうかも」

「そう、この患者さんも静かにしていればいいだろうという感覚だったのかもしれません。

事実、痛めたら早めに治療すればするほど、早く改善するので、すぐにでも相談してほしいんですけどね。」

「で、そのぎっくり腰は治ったんですか？」

「ここからは、問診時のヒアリングと検査や体チェックの結果です。」

ぎっくり腰後、数日で起き上がって生活できるまでには改善したのですが、腰が痛い状態は続いていたようです。

• 子供の送り迎え、抱っこ、子育ての負荷で強く痛む。

• 上半身を起こしていると、腰がダル重く、支えていられないので、寝ていることが多い
  

ぎっくり腰は本来、腰を支える筋肉の靭帯の損傷、炎症が痛みを引き起こします。同時に、痛みや周辺の筋肉の硬直で動けないなどの運動障害をもたらします。

通常、数日〜2週間ほどで痛みはひいていき、普段の生活に戻れることが多いです。

しかし今回は、普段の生活に影響が出るほどの状態が
ぎっくり腰をしてから3ヶ月近く経っているのに続いており、痛みがあるということ。

これには何か原因があるのではと考えました。

3ヶ月近く続く腰痛症状の症状チェック

幹整体院では、体組織計による筋肉バランスチェック、動作確認による身体のチェック
お体の状態をみさせていただくと

・腰、背中、おしり、太腿の裏の筋肉の緊張
・肋骨や背骨の動きが悪くて、可動域が狭くなっている
・呼吸の浅く、深い呼吸ができない
・身体を支える体幹筋力の低下
・股関節や足首の可動性の低下と筋力の低下

など。主に、筋力と柔軟性の衰えが目立ちます。腰回りだけでなく、呼吸、胸や脚といった全身の衰えが見られました。

実は、ここで、ぎっくり腰などの強い痛みがある場合、動作チェックの際に、
☓　刺すような強い痛み
☓　ピキンと筋や神経に来る強い痛み
これらの損傷や炎症が引き起こす痛みの訴えがなかったことから、ぎっくり腰による急性期の損傷、炎症はすでに回復しているのではないかと判断しました。

「え？ぎっくり腰じゃなかったんですか？」

「あくまで、痛みとしてのぎっくり腰のけがは治っているという見解ですね。
ぎっくり腰そのものの痛みではないものの、慢性腰痛や身体の衰えによる腰まわりのだるさ、全身の症状にバトンタッチしたという感じでしょうか？」

ぎっくり腰になったことで、体のあちこちに機能の低下が起こり、それが身体に負担をかけて、痛みの回復を妨げる悪循環になっていたようです。

３ヶ月続く、腰痛に対する治療方針

改善の方針としては、感じている痛みの軽減につながる、筋肉の緊張の緩和。
まずは日常の「寝る」「起きる」「立つ」「座る」などの動きを改善して、痛みなく日常生活が送られることを最優先目標としました。

股関節と足関節の可動域を改善し、体幹に力を入れやすくするよう促す機能整体を提供します。腰だけなく、腰、おしり、背中、肩甲骨と前進を改善する全身整体です。

身体の不調、痛みは肉体への負担だけではありません。

「実は、長期間不調が続くときには、原因が肉体的にだけあるとは限りません。」

気になるのは、問診時に、あまり眠れていないという不眠を抱えていたことです。

不眠の原因となる場合は、
　・精神的なストレス
　・強い不安、心配
　・自律神経の乱れ

「この精神的なストレスも念頭に問診や治療を進めてゆきます。」

「心配とか不安て、わかるものなんですか？

あんまり人に話さないというか、自覚もしてないことのほうがおおいとおもいますけど。」

「相談してくれて分かる場合もあれば、治療中に身体に出る方もいらっしゃるんですよ？」

「そんなわかることもあるんですか？」

「だから、自律神経の乱れの可能性もあるな？とかしっかり原因を探りつつ、常に治療もおこなっています。

今回も治療中に、その精神的なストレスがわかったパターンですね。」

整体での治療で、股関節など大きな関節を動かし、筋肉靭帯を緩め緊張を緩める動きをする時に、無意識に身体に力が入るのです。

痛みはないけれど、「痛くなるのでは？」と身構えていることがわかりました。

これは、アスリートなどでも怪我の後に抱えてしまう痛みに対する恐怖心です。

実は腰を痛めた後から不安、不眠の症状が出ていたのでは？と考えます。

もう一度強い痛みが出たらどうしよう・・。
もうあのひどい状態にはなりたくない・・。

そんな恐怖心が、必要以上に動きを慎重にさせ、日常生活動作を妨げ、運動機能をさらに低下させるという悪循環を引き起こしていたと考えます。

治療の機能整体の最中も、最初は恐怖心から無意識に全ての動きを庇ってやっていました。動き方を具体的にお伝えして安心できるようお声がけすることでだんだんと恐怖心も和らいできました。

 
改善スピードが上がってきた時点で精神的なストレスなどのこともお話させていただき、

リラックス効果を高め、自律神経を整えるリカバリー療法を試していただいたり

筋力改善のために体幹トレーニングも提案し実施していただきました。

今では子供のわがままにも振り回されても、寝込んだりすることなく、趣味の裁縫も再開できています。以前では考えられないくらいによくなったとおっしゃって頂けました。

まだまだ完全ではなく、再発する不安も抱えてケアに通っている状態ではあります。

今後とも慎重に経過を見守っていきたいと思います。

「今回は、長引いてしまった腰痛で長期間悩んでしまった患者さんの事例を紹介しました。
ぎっくり腰というよく知ってるはずの痛みが、原因不明の長い不調に変わってしまったケースとも言えます。」

「あぁ～、私も忙しいからと言って、我慢しすぎるとこうなっちゃうかも？」

「頑張り過ぎちゃう人や責任感強い人ほど、知らず知らずに悪化させてる場合もありますので、体の痛みは早めにご相談くださいね。」

幹整体院ではその方の体の状態や生活状況に合わせてどうすればご希望を叶えられるか一緒に考えて行きます。悩みや不安をお持ちの方はぜひご相談にいらしてください。

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