整体師が“封印していた”足のトレーニング 一本歯の高下駄

昔やっていたトレーニング 一本歯の高下駄
〜歩ける体をつくる、ちょっと変わった足の鍛え方〜
こんにちは。
幹整体院 代表の倉です。
今回は「歩ける体づくり」というテーマで、
私自身が若い頃に実践していて、はっきり効果を感じたトレーニングをご紹介します。
正直に言うと、
今日お話しする内容は あまり一般的ではありません。
そのため、これまであえてあまり表に出さず、
どこか「封印」していたトレーニングでもあります😅
ですが、
足・歩行・体の使い方を専門に見続けてきた今だからこそ、
「やはり理にかなっている」と確信している内容でもあります。
私が昔やっていたトレーニングとは?
結論から言います。
**一本歯の高下駄(いっぽんばのたかげた)**です。

「え? 下駄?」
「それで足腰が強くなるの?」
「ケガしそうじゃない?」
そう思われる方がほとんどだと思います。
実際、初めて見る方はほぼ全員びっくりされます。
ですがこの一本歯の高下駄、
足・膝・体幹・バランス・歩行動作という視点で見ると、
非常によくできた“日本ならではのトレーニングツール”なんです。
しかも、
・特別な器具はいらない
・遊び感覚でできる
・動きの中で体を整えられる
という点も、大きな魅力です。
26歳から32歳くらいまでしょっちゅう履いていました。
あれから、体のことを色々学んだり、いろんなトレーニングをしましたが、結局、昔やっていた一本歯の高下駄履いていたらいいじゃん!ってことになりました。
つまり、私の中で、最新トレーニングより、昔の下駄が効いたっていう話です!!
ぜひ最後まで読んでみてください^^
あ、「江戸走り」って今流行っているでしょ?!
あれ、僕は、20年以上前からやっていました。
しかもかなりマニアックに^^
一本歯の高下駄でできるトレーニング
私が実際にやっていた使い方は、大きく分けてこの6つです。
① ただ履くだけ
修行時代、接骨院での掃除機がけを
一本歯の高下駄を履いて行っていました。

歩く・止まる・方向転換する
そのすべてがトレーニングになります。
特に机の下、ベッドの下を掃除機掛けするときにしゃがむでしょ。これが良いトレーニングになるんだよね。
1つ重要な注意点は、
着地の時に音をなるべく立てないこと。これだけは大切にしていました!とにかく体をしなやかに柔らかく使う。どこか力が入っていたらアウト!
② 足を揃えて静止し、バランスを取る
動かずに立つだけでも、
足裏・足首・体幹がフル稼働します。
歯をカタカナの「ハの字」にせずに、一直線にするのが難しんだよね。
でも、これできるレベルだったら、一般人にしては相当に体が錬れてる。
③ 捻挫予防のための練習
不安定な環境だからこそ、
足首まわりの反射・制御能力が鍛えられます。
捻挫予防のコツは、捻挫しそうになったら、瞬間的に反対の足に逃げる(もしくは転ぶ)。この練習を一本歯の高下駄でしていました。

僕は、捻挫は数え切れないほどしてきたから、捻挫が怖かったので、結構この練習はした。
捻挫の原因が、地面に「居つく」ことに気がついたんだよね。反対の足が、反射で膝抜き(浮かす)ことができれば、体重が乗る前(捻挫する前)に逃げれるじゃん!ってね。
④ フラつかずにスクワット
誤魔化しが一切ききません。
体の軸が整っていないと、まずできません。
これは、究極。どのレベル(しゃがむときの上から下の高さ)でもバランス感覚が体がわかっていないとできない。力がいい感じで抜けていないとできない。
⑤ 走る
最初は絶対におすすめしませんが、
慣れてくると「体の使い方」が大きく変わります。
典型的に「蹴らない」走りの練習。この走りをマスターすると
・疲れない
・短距離の反応がめちゃ早い
体が手に入ります!
⑥ 走ってクライフターン・マルセイユルーレット
ここまでくると、
バランス・軸・足運びが完全に身についている状態です。
※これは完全に上級者向けです。アスリート向けです。
クライフターっとか、マルセイユルーレットって、サッカー選手しか知らないと思うんだけれど、この技が決まると綺麗に相手をドリブルで抜けちゃうから、超爽快なんだよね。
身のこなしが、スムースじゃないと、ただぎこちなくてカッコ悪いターンになっちゃうけれど、あの頃のジダン(フランス代表)なんかは、めちゃカッコよくて、スムースだったから憧れだった。
これが、一本歯の下駄でこの練習していたら、余裕でできちゃうの。笑っちゃうよね。
なぜ一本歯の高下駄は効果があるのか?
理由は大きく3つあります。
① 動きの中でバランス感覚が身につく
バランスボードも良い道具ですが、
多くは「止まった状態」でのトレーニングになります。
一本歯の高下駄の最大の特徴は、
歩く・しゃがむ・方向転換する
といった「日常動作の中」でバランスを養えることです。
これは、
実際の歩行改善・転倒予防に直結します。
最初はバランスボードで練習してきたんだけれど、飽きてきちゃったから動きのある一本歯の高下駄に変えたんだよね。そしたら面白くてハマったの。
一歩出すのもバランス。しゃがむのもバランス。方向転換するのもバランス
全てはバランスって気がついんたんだよね。
② 「ねじらない・ためない・うねらない」体の使い方になる
明治以前の日本人の体の使い方には、ある大きな特徴がありました。
それが、
- ねじらない
- ためない
- うねらない
一本歯の高下駄を履くと、
- 蹴れない
- 踏ん張れない
- 無理にひねれない
つまり、
体に負担のかかる動きが自然とできなくなるんです。
結果として、
- ケガが少ない
- 効率が良い
- 体を痛めにくい
非常に安全で理にかなった体の使い方が身につきます。

私が勝手に師匠の一人としております古武術の甲野善紀先生は、
「薄氷の上を氷を割らないように歩く」とおっしゃっておりました。

日本古来の武術の書物で江戸時代初期の「願流剣術物語」に「薄氷を踏む如し」と書いてあるそうで
薄く割れそうな氷の上を歩くように、非常に慎重で注意深く物事を行う様子を表すそうです。
そんなイメージで歩きのトレーニングをしています。
③ 足先と膝がまっすぐ使えるようになる
一本歯の高下駄では、
- ガニ股
- 膝が内に入る(ニーイン)
といった使い方がほぼできません。

自然と
足先と膝がまっすぐ揃った歩き方が身につきます。
変な歪みがなくなり、見た目もキレイになります!
これは、
膝痛・足首痛・股関節のトラブル予防にも非常に重要なポイントです。
最後に
正直に言うと、
誰にでも、今すぐおすすめできるトレーニングではありません。
ですが、
- 足を本気で見直したい
- 歩ける体を長く保ちたい
- 日本人本来の体の使い方を取り戻したい
そう考えている方にとっては、
非常に示唆の多いトレーニングです。
現代のトレーニングだけが正解ではありません。
昔の知恵の中にこそ、
これからの体づくりのヒントがあると私は考えています。
もっとも、
難しすぎるので
私の院では、皆様には『歩行改善プログラム』でステップをひとつずつ踏んで、丁寧に教えております。
次回は、
「現代人向けにどう応用するか」についても書いてみようと思います。
















