夕方、疲れが溜まると出てくる足のしびれの相談


夕方になると疲れが溜まってきたときに、足にしびれを感じることが多いんです。
30年前に椎間板ヘルニアと診断されて、その時にも同じようなしびれがでました。
50代の年齢からですが、一回りくらい若く見えるガッシリ体型の男性からの相談でした。
幹整体院の山下です。
「疲労がたまると、◯◯の症状が出る。」というケースは、歳を取ると出会うケースが増える傾向があります。
今回は長年腰痛やしびれに悩まされている方々が抱えやすい症状「足のしびれ」についてお話しし、その原因と当院で行っている施術方法をご紹介したいと思います。
特に椎間板ヘルニアの診断を受けたことがある方に共通する症状です。
しびれの症状と経緯

しびれが出るということですが、もう少しそのしびれについて教えてください。どのような感覚のしびれですか?締め付けるような痛みなどはありますか?

仕事や帰りの通勤中などに、ふくらはぎの外側が感覚が鈍くなるようなしびれがでます、強い痛みがあるわけではないです。あと、太ももからお尻にかけても重さを感じます。
一通りヒアリングを行うと、
- しびれが出るのは、夕方以降、疲れたときは特に出ている。
- 腰やお尻、足には痛みがない。
- 30年前にヘルニアと病院で診断を受けて、腰の痛みと足のしびれを経験。
ご本人は、この30年前のヘルニア以降、日々トレーニングを行っており、しっかりと筋力をつけることで、身体の不調をコントロールされていた方でした。
しびれの原因を慎重にチェックを行います。

しびれの原因は色々あり、一つ一つ原因を潰してゆく必要があります。
今回、患者さんの症状聞き取りで、「椎間板ヘルニア」の病歴がありましたが、腰椎ヘルニアによる足のしびれ一つとっても、複数の原因の可能性があります。

またしびれは、神経や慢性化に影響している怪我よりも厄介な症状です。
むしろ怪我よりも悪化している状態とも言えます。
そのため、きちんと改善しておかないと、運動障害や関節痛などの他の痛みや怪我の原因になりかねません。
ヘルニアによるしびれの可能性
特に「椎間板ヘルニア」に関連した症状では、
- 軟骨が神経に影響しているケース
- 筋肉の状態が神経に影響しているケース
があります。
上記のケースは、基本的にそれぞれの具体的な圧迫が考えられます。
- 椎間板の軟骨組織が神経に触れる、圧迫している場合
- 椎間板ヘルニアの腰痛などの安静期などで、筋力の硬直を招き神経を圧迫している場合
1.軟骨の圧迫
1の軟骨組織が飛び出る場合は、ヘルニアの直接的なしびれです。
この椎間板の異常はレントゲンに映るもので、整形外科でも明確に椎間板ヘルニアによるしびれと判断できます。
2.筋肉の硬直による神経圧迫
2の筋肉の硬直や衰えと行った状態が神経を刺激するケースは、ヘルニアによる間接的なしびれと言えます。
整形外科でも、リハビリなどを用いて、筋力の柔軟性の回復で解消を目指す症状です。

しびれのチェックに関しては、確立されたチェック方法があり、緑区の幹整体院もこれらのチェック方法を用いて、しびれがヘルニアの直接的なものか?それとも間接的なものか?を判断してゆきます。
※ヘルニアの疑いのある状態で知識のある人の補助がない状態でチェックを行うのは危険な場合がありますので、詳細は伏せておきます。専門家の指導の元行うことをおすすめします。
今回のしびれの原因の見立て

まず、しびれが夕方や疲れが溜まったときに現れるという点に注目しました。
今回は、
1.疲れが溜まった時に出ている
2.腰には痛みがない
という時点で、椎間板の軟骨部分が直接の原因ではなさそうと予測しましたが、念のため椎間板の痛み、動きを確認し痛みやしびれが発生するかをチェックしました。
その結果、椎間板部分の圧迫の可能性は少ないと判断しました。
次に、筋肉の状態をチェックすると、反り腰、O脚気味、おしり(でんぶ)の筋力の弱さが気になりました。
このおしりの筋肉の奥には、梨状筋という筋肉が坐骨神経に接する形で存在します。
しびれが出ているとなると、この梨状筋の硬直が坐骨神経を圧迫している可能性があることが考えられます。

多くの人が梨状筋の後ろに坐骨神経が通って、足へと繋がります。
坐骨神経痛の原因とされる坐骨神経の圧迫が起こりやすい箇所とも言えます。
このおしりの筋肉群の中でも梨状筋を緩めることが有効です。
椎間板ヘルニアが直接的な症状の可能性がある場合、しっかりと整形外科での検査をお願いすることもあります。
疲労がたまるとしびれへの施術
しびれはあるものの、強い痛みはないことから、主に全身キレイ整体にて施術を行います。
1.筋肉の緩和(リリース)
腰やお尻の筋肉の硬直を緩めるために、整体による手技を用いて施術します。
これにより、筋肉の柔軟性を取り戻し、神経の圧迫を解消します。

腰やお尻の筋肉の硬直を緩めるために、整体による手技を用いて施術します。
2.筋肉の再構築・再教育(リビルド)

筋肉が正しく機能するように、日常生活の動作や姿勢を見直し、適切な筋力トレーニングを行います。
特に、腰や脚を正しく使えるようにすることで疲れにくく歪みが起きにくい身体作りをサポートします。
3.ストレッチと体幹トレーニング

筋力トレーニングに加えて、体感を鍛えるストレッチやエクササイズを取り入れることが重要です。
体幹を強化することで、姿勢が改善され、腰やお尻にかかる負担が軽減します。
腰回りの筋肉は、手足のように大きく動かしたり、伸ばしたりはしにくい筋肉です。
筋トレだけでなく、体幹トレーニングで日常生活による姿勢の負荷を改善させることをおすすめしています。
しびれに困っている方へ
今回は、疲労するとしびれ症状が出ることで悩まれているケースを取り上げて、しびれの原因を当院での事例をご紹介させていただきました。
シッカリとした説明がなかったり、結局原因が分からず、悩まれている方も多くおられるのが現状です。
緑区の幹整体院としても、患者さんの意向や健康を第一に考え、緑区の医療機関の一つとして信頼いただけるよう、怪我や急性対応にも力を入れています。
しびれは、神経や慢性化に影響している怪我よりも厄介な症状です。
むしろ怪我よりも悪化している状態とも言えます。
そのため、きちんと改善しておかないと、運動障害や関節痛などの他の痛みや怪我の原因になりかねません。
もし、慢性化してしまった。
なぜか、痛みが改善しないとお困りでしたら、ご相談ください。
しっかりとアフターケアを踏まえお身体を診さていただきます。
