足の指のしびれ感と痛み/モートン病の疑いでの来院
こんにちは。名古屋市緑区の幹整体院の高坂です。
今回は
病院で「モートン病疑い」といわれた後に当院を受診された患者さんを紹介いたします。
30歳女性
右足の人差し指と中指のしびれ感、痛みを訴えておみえです。
病院でレントゲン検査をうけて「モートン病かな?」と診断(?)されましたが処置やリハビリの処方はなく経過観察となったそうです。
何かできる事は無いかと思い当院を受診されました。
モートン病とは
足ゆびに行く神経が足の骨同士をつなぐ靱帯のすぐ底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。
圧迫部位には痛みを発するの神経腫(神経のコブ)が形成されます。中年以降の女性に多く発症します。(日本整形外科学会*筆者要約)
立った状態で足を観察させていただくと先ず外反母趾、開帳足、扁平足がありました。
とくに右足が目立ちます。
足の裏を見ると、、
右足の人差し指の付け根に大きく【固い胼胝(べんち)】がみられます。
胼胝(べんち)とはいわゆる「タコ」のことで皮膚に繰り返し刺激が加わることで角質が肥厚して分厚く固くなった状態です。
分厚くなった部分が身体の外に突出しているとただのタコですが、これが体内の方へ突出して組織を圧迫してしまった状態は俗に「うおのめ」と言われ痛みや障害を起こしたりします。
この方の症状はモートン病と「うおのめ」どちらが原因の可能性もあるといえます。
人差し指の付け根を探ると限局的に痛みを発するコリコリした感触がありました。モートン病がわるさをしている可能性は高いと考えました。
もちろん神経症状を起こす病態は他にもたくさんあるので原因を一つに決めてしまうことはできません。
いずれにしても足のアライメントの崩れ、特に開帳足による足裏の指のつけ根の圧迫は軽減させたほうがよさそうです。
この日は姿勢を改善する為に施術と日常生活指導をして、、
靴の相談にといつも頼りにさせていただいている靴屋さんFOOT MINDさんを紹介させていただきました。
次回来院の際はアーチをサポートするテーピングを試してみようかと思います。
施術を終わって「まだまだ治さないといけないところがたくさんありますね・・」と申し訳なさそうに言うとこんな答えがかえってきました。
「どこにいっても『とくにできる事はないですね。』と言われていたのでやれることがあるのは嬉しいです!」
通院には費用も手間もかかるし靴屋に行くのは面倒かなと思っていたので意外な応えでした。
モートン病はなかなか改善しづらい病態ではありますが、すこしでもお役にたてればと思います。