スマホを枕元に置いて寝ていませんか?睡眠の質、肩こり、頭痛を守るための習慣

こんにちは。名古屋市緑区の幹整体院、倉幹男です。
皆さんは、夜寝るときにスマートフォンをどこに置いていますか?
枕の横でしょうか?それとも、手を伸ばせば届くベッドの上でしょうか?
先日、私が尊敬している先生のLINEで、寝るときにスマートフォンを枕元に置く習慣についての記事を読みました。
私はその記事を読んで、とても共感しました。
というのも、我が家の娘たちもスマホを枕元に置いているからです。
親としても気になっていることですし、整体師としても、改めて考えさせられる内容でした。
倉先生そして、私が特にお伝えしたいのは、「頭痛や肩こり、不眠を繰り返している人は、寝る前のスマホ習慣も見直してほしい」ということです。
整体を受けても不調を繰り返す人に考えてほしいこと
頭痛がする。肩がこる。夜なかなか眠れない。朝起きても疲れが取れていない。
こうした不調が続くと、身体をほぐしたり、整体を受けたりして何とかしたいと考える方もいるでしょう。
もちろん、身体の状態を整えることも大切だと思います。
しかし、私はそれだけでは足りない場合があると考えています。
例えば、整体を受けて身体が楽になったとしても、毎晩遅くまでスマホを見て、十分な睡眠が取れていなかったらどうでしょうか。
身体を休ませる時間が足りず、翌朝も疲れが残ってしまうかもしれません。
私は、「身体を整えること」と「身体が回復しやすい生活をつくること」は、両方大切だと思っています。
いくら整体を受けても、毎日の生活習慣が身体の負担になっているのであれば、不調を繰り返す可能性があります。
枕元のスマホは本当に睡眠に悪いのか?
ここは、科学的に確認されていることと、まだ明らかになっていないことを分けて考える必要があります。
スマホの光が睡眠に影響することは知られています
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、寝室にスマートフォンやタブレット端末を持ち込まず、できるだけ暗くして眠ることが推奨されています。
その理由の一つが、スマホの画面から出る光です。
私たちの身体には、朝になると目覚め、夜になると眠くなる体内時計の仕組みがあります。
夜にスマホなどの強い光を浴びると、睡眠に関係するメラトニンというホルモンの分泌が抑えられ、眠りにつくタイミングが遅れることがあります。
つまり、眠る直前までスマホを見ていることは、身体が眠る準備をする妨げになり得るのです。
では、スマホの電磁波はどうなのか?
先生の記事では、スマホから発生する電磁波についても問題提起されていました。
スマホが通信のために電波を発していることは事実です。
ただし、現在の科学的知見では、枕元にスマホを置くことによる電磁波が、頭痛や肩こり、不眠を直接引き起こすとまでは確認されていません。
WHO(世界保健機関)も、通常の環境で受ける低レベルの電磁界と、頭痛などの症状との因果関係を支持する科学的証拠は得られていないと説明しています。
また、スマホを頭から必ず2〜3メートル離さなければならないという医学的な距離基準も確認できません。
しかし、以下のような記事もありました ↓
過去50年で半減した精子数は携帯電話の電磁波が影響か スイスの研究者が調査
私は、まだ分からないことを断定する必要はないと思っています。
一方で、睡眠を妨げる可能性のある習慣を、わざわざ続ける必要もないと思うのです。
頭痛・肩こり・不眠とスマホの意外な関係
私が整体師として気になるのは、電磁波だけではありません。
スマホを使うときの姿勢や、使っている時間、そして睡眠との関係です。
1.頭を下げ続ける姿勢
スマホを見るとき、頭を前に倒し、背中を丸めていませんか?
同じ姿勢が長時間続けば、首や肩の筋肉に負担がかかることがあります。
首や肩の筋肉の緊張は、緊張型頭痛に関係する場合もあります。
ただし、頭痛には片頭痛などさまざまな種類があり、すべてが姿勢の問題ではありません。
2.寝る時間が遅くなる
「あと5分だけ」と思って動画やSNSを見ていたら、いつの間にか30分、1時間と過ぎていた。
そんな経験はありませんか?
本来眠るはずだった時間をスマホに使ってしまえば、睡眠時間そのものが短くなります。
睡眠不足は、日中の眠気や疲労感、集中力の低下などにつながります。
3.通知が気になって休めない
枕元にスマホがあると、LINEの通知が気になったり、夜中に目が覚めたときについ画面を確認したりすることもあります。
スマホが近くにあること自体が必ず睡眠を悪くするわけではありません。
しかし、光や音、スマホを操作する行動が睡眠を中断する可能性はあります。
こうしたことが積み重なれば、十分に休めたという実感が得られにくくなるかもしれません。
私が娘たちにも伝えたいこと
今回の記事を読んで、改めて娘たちのスマホ習慣について考えました。
今の時代、スマホを使わずに生活することは簡単ではありません。
友達との連絡、学校の情報、動画、音楽など、スマホは生活の一部になっています。
だから、スマホそのものを悪者にしたいわけではありません。
ただ、「便利だから使うこと」と「自分の身体を犠牲にしてまで使うこと」は違うと思っています。
特に、成長期の子どもたちにとって、十分な睡眠は大切です。
親としては、スマホを取り上げることだけを考えるのではなく、なぜ睡眠が大切なのか、自分の身体を守るとはどういうことなのかを伝えたいと思います。
これは子どもだけでなく、私たち大人にも言えることではないでしょうか。
今夜からできる、睡眠環境を整える5つの習慣
私は、まず難しいことをする必要はないと思っています。
できることから生活を少し変えてみることが大切です。
- ① スマホを枕元から離す
できれば寝室の外へ。難しければ、寝床から手が届かない場所に置いてみましょう。 - ② 寝る30分〜1時間前はスマホを使わない時間をつくる
まずは自分が続けられる時間から始めてみてください。 - ③ 夜間の通知をオフにする
緊急連絡が必要な方は、特定の相手からの着信だけを許可する設定も検討しましょう。 - ④ 目覚まし時計を使う
アラームのためだけにスマホを枕元に置く必要がなくなります。 - ⑤ 朝の身体の状態を確認する
寝つき、夜中に目が覚めた回数、朝の疲労感、頭痛や肩こりの状態を振り返ってみましょう。
まずは1週間、試してみるのもよいと思います。
変化を感じる人もいれば、特に変わらない人もいるでしょう。
大切なのは、何となく続けていた習慣を、自分の身体のために見直してみることです。
なお、頭痛や不眠が続く場合は、スマホだけが原因と決めつけず、医療機関で相談することも大切です。突然の激しい頭痛や手足の麻痺などがある場合は、速やかな医療対応が必要です。
身体は整体院にいる時間だけでつくられるわけではない
私は、人生最後の日まで自分の足でトイレに行ける身体づくりを大切にしています。
そのために必要なのは、筋肉を鍛えることや、姿勢を整えることだけではありません。
毎日きちんと身体を動かし、食べ、眠り、休むこと。
こうした当たり前の積み重ねが、将来の身体を支えていくと考えています。
整体で身体を整えることができても、生活のすべてを整体師が代わりに変えることはできません。
だからこそ、私は皆さんに、自分の身体についてもっと関心を持ってほしいのです。
頭痛があるから頭だけを見る。肩がこるから肩だけを揉む。眠れないから眠ることだけを考える。
それも一つの対処法ですが、もう少し広い視点で生活を見直してみませんか?
身体の不調は、一つの原因だけで起こるとは限りません。
もし毎晩のスマホ習慣が睡眠不足につながり、その睡眠不足が日々の不調に関係しているとしたら、スマホとの付き合い方を変えることにも意味があるはずです。
今夜、布団に入る前に一度考えてみてください。
「このスマホは、本当に枕元に置いておく必要があるだろうか?」
身体を良くするために、何かを新しく始めることも大切です。
でも、身体の回復を妨げているかもしれない習慣を、一つやめてみること。
それも立派な健康づくりだと、私は思っています。
今夜はスマホを少し遠ざけて、自分の身体を休ませる時間を大切にしてみませんか。
参考資料
- 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」(2023年策定、2024年9月18日一部修正)
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf - 世界保健機関(WHO)「Radiation: Electromagnetic fields」
WHO公式資料 - 国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)「Mobile Phones」
ICNIRP公式資料















