【名古屋市緑区鳴海アピタから東へ5分】長年口コミ高評価の幹整体院・鍼灸院。
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カテゴリー：手のしびれ
更新日：2023年12月09日
幹整体院の高坂です。
今回は8年間続いた右手の痺れで来院された患者さんの紹介をします。
「今、どんな症状や痛みにお困りですか？」
「毎朝しびれで目が覚める感じです。
最近、強く痛むことはないですが、朝起きると、いつも腕がピリピリと刺すような痛みとしびれが続いています。」
50代女性。8年前から原因なく右手の痺れが出始めたようです。
右手のしびれは、二の腕から手首までのしびれ、ピリピリした痛み、ビリビリした感覚に悩まれていました。
日によって程度は違うようですが、これが毎日毎朝。
本人は慣れたと言っていますが、８年はツラく、原因もハッキリしないのであれば不安だったと思います。
これまでの治療や対応を聞いてみると？
これまで整形外科を3件受診されていたようです。
そのうち2件は、腱鞘炎と診断。
湿布と痛み止めが処方されたが、根本的な解決にはならず、
3件目の整形で首のレントゲン撮影の結果、骨には異常がないものの、体の歪みが原因と指摘されたそうです。
姿勢も直した方が良いと言われたがなかなか自分では治せないとのこと。
なんとかならないかと当院を受診されました。
８年もの長期間のしびれや痛みはすぐにゼロになるのは難しいですが、
腕の痛みやしびれの原因である、首から胸、背中、肩、腕と複数の可能性を踏まえ、一つづつ改善に近づけたいと考えます。
一般的な手のしびれの原因は
① 首の神経が圧迫されるケース
② 鎖骨や首、胸まわりの筋肉付近の神経や血管が圧迫されるケース
③ 腕や手のどこかで神経が圧迫されるケース
の３つが考えられます。
これらは、交通事故のような外傷で起こることもあれば、日々のスポーツでの使い過ぎ、毎日の姿勢、身体の衰えや筋力不足等によっても起こる可能性があります。
①首から出る神経が首の骨やその周りの変形によって圧迫される
（例）頚椎ヘルニア、脊柱管狭窄症など、
神経根症などといわれます
②鎖骨や首、胸まわりの筋肉付近の神経や血管が圧迫される
※胸郭出口症候群といいます
③腕や手のどこかの部分で神経が圧迫される
手根管症候群、ギオン菅症候群など
などです。
これらを踏まえ、お身体をみさせていただきます。
他にも、糖尿病による血行不良や脳梗塞などからくる整形外科的な領域以外が原因のしびれの可能性もあるので、病状や病院にかかっているという内容があれば、お伝えくださるとしっかりとした原因追求が可能です。
お聞きした際は、ご協力いただけると助かります。
まず、いくつかの運動機能テストを行い、しびれの原因がどこにあるかをチェックします。
神経学的検査のジャクソンテスト、スパークリングテストが陽性だったことで神経根症が疑えました。
同じくモーレイテストでも反応があり、胸郭出口症候群のしびれには複数の障害部位がある可能性がありました。
このことから、しびれの原因として、首と鎖骨から肩のあたりで神経が圧迫されている可能性が強いことがわかります。
さらに、身体の歪みに対して、身体の状態を見てゆきます。
その結果、気になる身体の機能として、
・背中部分の背骨の固さ
・立ったとき、座ったとき頭が前に出る姿勢
・肋骨の動きの悪さと広がりにくさ
・肩甲骨の動きのわるさ
・反り腰と腰の筋肉の緊張
などが見られました。
腰から上の全身の筋力の衰え、柔軟性のなさが際立っています。
特に肋骨や肩甲骨の動きが悪く可動域もないため、胸郭出口症候群が強く出ているのではないかと判断しました。
この方の場合は寝起きに毎朝必ず症状が出ています。
この毎朝の症状の改善を重点的に行う方針で行きたいと考えました。
お話を聞くと、寝るときは必ず左肩を下にして横向き寝をしているとのことで、試しに院のベッドで右肩を下にしたり、上向に寝てもらうと違和感と寝にくさを感じるとのことでした。
これは
・左むき寝以外の寝方をしにくく、寝返りを自由に打てていない。
・寝やすいはずの左むき寝の状態は、姿勢にもしびれにも良くない状態。
と考えられます。
なので施術は
「左下の横向き寝以外の寝方をしやすくする」を一つの指標としました。
チェックの際の、身体が固く機能していない
・背中部分の背骨の固さ
・立ったとき、座ったとき頭が前に出る姿勢
・肋骨の動きの悪さと広がりにくさ
・肩甲骨の動きのわるさ
・反り腰と腰の筋肉の緊張
を改善してゆきます。
筋肉の硬直を緩めるだけでなく、関節が正しく動く、筋力がしっかり支えられる状態を整体で作ってゆきます。
普段使わない筋肉は柔軟性を失い、動かしにくくなります。
今回は初回で、肋骨の動きが悪く呼吸が浅くなっているところを、深く息ができる状態にすることで、上向きでも違和感なく呼吸が出来ることを確認してもらいました。
部分的だけでなく、背骨、肋骨、肩甲骨、骨盤の動きを良くして、歪みを丁寧に治していきました。
再び歪まないように良い姿勢をお伝えして、体が固まらないように体操をお伝えしました。
数回の施術で朝のしびれの症状は改善しました。
その後何度か通っていただいていますが、時々しびれが出るときもありますが
おおむね良い状態が維持できています。
今は症状が再発しにくい体の動かし方をお伝えしています。
しびれの原因は複数考えられますし
その中の一つが原因のこともあれば複数が原因の場合もあります。
今回は原因と思われる病態が複数考えられました。
しかし、全身の歪みを丁寧に治すことで症状は改善していきました。
もし、整形外科や接骨院へ通ってもしびれが解消していないという場合
よければ当院へご相談ください。
胸郭出口症候群リンク
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